「葵マチアージュ」に1000人が来場
名古屋市葵地区で9月29日、地域住民と企業が一体となったまちづくりイベント「葵マチアージュ」が開催され、約1000人の来場者で賑わいを見せた。
このイベントは、地域の魅力再発見と住民、企業、来街者の交流促進を目的として企画されたもので、株式会社メニコン、ホテルメルパルク名古屋、矢作建設工業株式会社の3社が中心となり、地域住民と協力して実現した。
主催した葵地区エリアマネジメント協議会は、名古屋市中区と東区にまたがる葵地区のまちづくりを推進するため、企業と地域住民が協力して活動している団体。メニコン、メルパルク、矢作建設の3社は協議会の設立メンバーであり、地域に根差した企業として葵地区の賑わい創出に取り組んでいる。
イベント当日は、メニコンのシアターAoiビルロビーやANNEX駐車場、矢作建設本社ロビー、ホテルメルパルク名古屋など、複数の会場でさまざまなアクティビティが展開された。特に注目を集めたのは、環境に配慮したワークショップで、木屑を使った森のサシェ作りや廃材を使ったキーホルダー作りなどが人気を博した。
また、地域の商店や住民が参加するマルシェや、子どもたちが楽しめる縁日スタイルの遊びも用意され、家族連れで賑わいを見せた。スタンプラリーや巨大木組ブロック遊び、ダンスパフォーマンスなど、幅広い年齢層が楽しめるプログラムが充実していたことも特徴的だった。多彩なプログラムが功を奏し、老若男女問わず多くの参加者を集めることに成功した。
葵地区はかつて徳川宗春が屋敷を構えた地であり、芸術・文化の振興に寄与してきた歴史がある。
今回のイベントでも、地域の歴史や文化を体感できる機会が提供され、参加者は地域の魅力を再確認する機会となった。
イベントに参加した同協議会田中英成会長(メニコン取締役兼代表執行役会長 CEO)は「子供が元気で活発に育つような街にしたい」と、今後のまちづくりへの抱負を語った。
葵マチアージュは、地域住民と企業が一体となってまちづくりを推進する新しい試みとして成功を収めた。1000人もの来場者を集めたことは、地域住民のまちづくりへの関心の高さと、このイベントの意義を示している。今後もこのようなイベントを通じて、葵地区の魅力を発信し続けることが期待される。