メニコン創業者名誉会長で、去る3月10日に老衰のため死去した、田中恭一氏のお別れの会「道一以貫之」が7月8日名古屋・葵のメニコンシアターAOIで執り行われた。
冒頭、田中名誉会長の情熱と足跡、そして人となりを綴った映像が流れ、終了後黙祷を捧げた。
その後参列者を代表して、公私にわたり親交の深かった中部日本放送夏目和良相談役が「田中会長の懐の深さにいつも助けられ、本当に可愛がっていただいた。会長と私共メディアとのお付き合いの始まりは、1966年頃と伺っている。当時はメニコンの前身の東洋コンタクトレンズ様の新聞広告から始まり、すぐにラジオやテレビの広告もスタートされた。我々媒体各社は、会長に育てていただいたと言っても過言ではないでしょう。本当にありがとうございました」と弔事を読み上げた。
献奏の弦楽四重奏と「あしたの瞳」に続き、メニコン田中英成代表執行役会長CEOが登壇し、「これまで父がやってきたことを、多くの方から見守り応援いただた結果として、今日のこの会があったのだということをつくづく感じるし、メニコンもその中で成長してきたのだなと思う。父もまた、そのようなことを感じながら天国に行ったのだろうと思う。今日は是非、笑顔で花を手向けていただき、皆様の中で本当に楽しい思い出として心に刻まれることを願っている。本当にありがとうございます。」と謝辞を述べた。
なお一般献花式は9日午前10時から午後4時まで執り行われ、併せて6月25日から8月14日、メニコンANNEX ギャラリーMenio・HITOMIホールで「田中恭一の世界展~道一以貫之~」も併催し、アーティストとして、また創業者としての故人の軌跡を紹介した。