92年の集大成「稀世の時計師ものがたり」
CMW(公認上級時計師)、CW(公認初級時計師)の国内認定試験を主催する、日本時計師会の元会長末和海氏は、自伝史【稀世の時計師ものがたり】を6月30日上梓。文藝春秋から税別2,000円、全国の有名書店並びにオンラインで販売中。
「時計師として生きる、ということ」をテーマに、時計と関わり続けた一個人の姿を通じて「時計師」への理解を深めるとともに、「時計師の存在が必要な理由」の明確化に努めている。全291ページの中には、幻の「脱進機の実地修理」(全24回)も復刻収録されている。
上梓にあたり末氏は、「第2次世界大戦の前後から今日までの生涯を通じ、時計に関する学会、業界に深く関わり続けた私でありますが、この度92歳を迎え、終活の一環として自伝史を上梓することにいたしました。私はこのような自己表現は最も不得手とするところでありますが、少々変わった人生を送った私の経験を後世の若い方の参考に書き残すようにという要望が多々あり、重い腰を上げることにした次第です。内容はまだまだ書き足りないところがありますが、一応の纏めとさせて頂きます」と話している。